分かりません

 卒業生が突然来室。
 大学院で研究することを望んでいる。で、受験に際して必要な書類に推薦文がある。この推薦文の書き手には「所属したゼミの教授。また、人物を証明することができる者も可とする。」とあるらしい。それで彼は元所属した学科に推薦文の執筆を依頼した。しかしどの教授も書かなかった。困った彼は別の学科の教授(もちろん指導を受けたことがある)に推薦文の執筆を依頼し、無事書いてもらえた。
 来室した目的は、その推薦文では合否判断で不利になるのではないか、とぼくの考えを探ることにあった。同じようなことは友人や親などにもしたらしい。彼らは不利になるかもしれないから・・・と助言したという。
 推薦文を書いた人のメンツはどうなるの?ということなど考えにも及ばないらしい。所属した学科の誰もが推薦文を書かないという現実から何が考えられるか?ということにも考えが及ばないらしい。
 そういう人間だものなぁ。
 もっと大きく構えなよ、学力をちゃんとつけなよ。