2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

朗報第1号

大学院生のS君が正装で姿を現した。少々照れくさそうな笑みを浮かべている。「あ、これはやったね。」と内心で祝福の言葉を用意し、彼の言葉を待った。「埼玉県、合格しました。」「いや、おめでとう。」「ゼミの先生より早くご報告に上がりました。」「それ…

愛と誠の物語

教室のドアをおそるおそる開ける。一体何人の受講生がいるのか。教職課程履修者全員が、否応なく、ぼくの「生徒指導の研究」を取らなければならない。2年生以上が対象者。毎年毎年、教職課程履修有資格者はおよそ350人誕生する。「生徒指導の研究」は毎年3ク…

流れるごとく

珍客来室。英語、スペイン語のプロフェッショナル。本学で非常勤をお願いしている方。20年前にはぼくのクラスでステキな意見を述べていた方。 「おや、どうなさったの?」 「息子を入れようと思っていた学校が今回の震災で経営が困難になりつつあり、別の学…

歴史地理

16-7世紀(アンリ4世治世下)のクラムシー 19世紀末のクラムシー そして現代のクラムシー 三つの時代の地図を眺めている。感覚はどうしても現代。それで過去を判断している自分に気づく。ガラガラと脳内地図が崩れる。そして再構築。 16-7世紀のクラムシー…

立ち番

今朝は町内の資源ゴミの立ち番。7時から8時半まで。ちょうど授業時間と同じ。時計を時々覗き、まだまだだねぇ、と心の中でつぶやくのも、授業中の学生と同じ。他にも、きちんとご挨拶、助け合いというのも授業と同じだな。もちろん、ご挨拶受けたくありませ…

アホ鶴の目に涙

今朝ポストを開けたら朝刊と「フランス教育学会」の封筒が入っていた。封筒には「フランス教育学会紀要第23号」(2011年度)。タマネギスープをすすりながら目次を眺めていたら、ぼくの『知的障害教育の開拓者セガンー孤立から社会化への探究』(新日本出版…

なんじゃもんじゃ

昨日一日がんばったので、今日は、トドちゃんをお誘いし、浅草に出てもんじゃをいただいた。いつものお店「紙ふうせん」。2ヶ月ぶりかな。お店は盛況でした。外に並んで入店の順番を待ちます。 ドアを開けて入った右手の柱には…・あったっ!ぼくが写した写真…

こんな声があった。

「2年生の前期で道徳教育の研究を履修していました。川口先生の講義は2度目です。変わらず歯切れのよい言葉をポンポン発していらっしゃり、なんだか安心しました(「安心」という言葉が適切なのかは分かりませんが、また先生の講義を受けることができて嬉…

寒いが頭はカッカッカ

まるで初冬の今朝。太陽が出ていても寒い。ネコたちもすっかり冬構え。 昨日の講義の総括をかねて講義通信を作成。通信といっても学生が提出した感想・意見・つぶやき等だけで構成される。公開拒否の声もあるが、ほぼ90名分、すべて入力する。第1号記念号と…

第1講終了

今日から秋学期。「生徒指導の研究C」。「生徒指導と言わずに生活指導とする。理由は生徒指導は行政用語、生活指導は実践用語。もっともその概念の出発は、という前提が付くけど。」 板書をしないので苦労する学生(参加の身が持たない)もいれば、聞き耳を…

ルンルン しょぼん いじいじ・・・

朝太陽のまぶしい光に起きた。 恒例のタマネギスープを作成し、娘が炊いてくれてあった五穀米ごはんに頂き物のしそ昆布佃煮をおかずにして、リッチな朝食を味わった。ルンルン。 さあ、今日は明日からの授業準備の最終チェックだ! 勇んで自宅を出た。ルンバ…

駄犬の無駄吠え

貴婦人のお宅の近くで、まるで折檻を受けているような吠え方をする犬が繋がれていたそうな。「里親求む」とのポスターが貼られているそうだから、このお宅のどなたかがその犬を拾ったのだろう。まだ子犬のようなのでほおって置かれると寂しくなり、吠えてし…

まだ授業は始まらんぞ

S同僚の部屋に顔を出し、先の土曜日の会議の結末をお伝えをしようとした。そわそわそわそわ・・・・ん?ぼくじゃない、同僚が、です。 「授業だから。」 「もう始まってますよ。」 ぼくも慌てて部屋に戻り、授業の準備・・・・って、今週の金曜日からではおへん…

軽老の日

タマネギスープのおかげで体重が減った…いや、そういう軽老ではなくて、「お年寄りを大切にしよう」などという軽い言葉を連発する日のこと。いつも不思議なんだけどね、「お年寄り」だの「障害者の人たち」だの、そういう言葉の無意味さを平気で使う我が日本…

眠り姫

外は強烈な陽射し。風は爽やかだけど。アフォがぼくの仕事机を日中のベッドにしています。我が家の姫様。ほらね。 しかし、なんちゅう名前を付けてもらったのかねぇ。ぼくが付けたのではありません。下娘?上娘?どっちだろ。 この子は「出戻り」です。もら…

体は軽く気分は重く

パリ生活での粗食と連日歩き回るという生活がきっかけとなった食事改革?がよいのだろう、ベルトの「余り」が多くなった。歩くのが速くなったとの声も聞こえている。体重計に乗っていないので実際のところは分からないが、階段を上るのも苦痛ではない。毎朝…

時は流れゆく・・・

きのくによりのお客様、お嬢様をおもてなし、いたしました。昨日は予行演習ー心の解放の準備体操―でありましたが、予行演習と本番とはまるで違いました。かっとばせーちゃちゃちゃ、などの間の手はまるでなく、静かに静かに、時折、おほほほほとほほえみが我…

ここはどこ?

高校時代に準硬式野球をかじったことがありますが、野球見物は生まれて初めて。しかもプロ野球。東京ドームってんですってね、今。「後楽園球場」って看板なかったな―。見逃しただけ?「見逃し三振」の瞬間は見ましたけれど。 イヤー、色々と賑やかでした。…

ファイナル・アンサー?

今書いているエッセイの末尾。 「日本語と欧米言語との間の「文化」の落差を強く感じさせられる「弔辞」(共訳版)であり、その理解前提で長くセガンを語ってきた研究史であると痛感するのである。 これでやっと<人生の開拓者>探究の「旅路」に歩み出せよ…

さらに誤訳だねぇ

昨日、ブロケットの原文と訳文とを載せた。問題意識も語学力も何も無い2003年のぼくの脳内をさらけ出したようなものだ。もともとは伊藤麻子という人の訳文だったけれど、あまりにも日本語になっていないのでぼくが手を入れたところ、出来上がりが共訳となっ…

猿もすなると云ふ反省

「エドゥアール・セガン医学博士は優秀な家系の生まれで、先祖は数世代にわたって医師として名を挙げ、その地域ではその道の最高位を占めていた」(伊藤麻子、川口幸宏訳) 上記L. P. ブロケットによるセガン葬儀の際の弔辞の該当部を原文で確かめると、次の…

閑居

ぼくは小人だけど不善は為さない、たぶん。今日も一日閉じこもり。そう言えば50歳代の「引き籠もり」が話題にされていたっけな。ぼくは50歳代ではないけど。

古い地図とにらめっこ

歴史地理学を進めています。 この小川、どこに流れこむのかなぁ、今もあるのかなぁ。

終日コモリ

子守じゃないよ籠もり。隠りとも書くな。研究室にて。疲れました。

「セガン家」家系かなり判明

エドゥアール・セガンの生誕の地ニエヴル県クラムシー科学文化協会(SSAC)にFamille Seguin Essai généalogique (「セガン家 家系図試作」)という手書き文書が保管されている(蔵書番号 SSAC1J63)。作成者はギ・ティエイエ(Guy Thuillier)というニエヴル県が…

雑記

その1 出勤時、柔道場の近くでΣ君と出会う。Σ君曰く、「9月になったら先生のところに相談に行っていいですか。」 もう9月に入ってるぜ。 Σ「授業が始まったらです。」 何だい? Σ「卒業してからも教職の勉強したいんで、その相談に。」 授業で大いに助けて…

セガン生育史研究に関わって

Kiri-n先生から、津曲裕次論文「知的障害児教育の開拓者エドワード・セガンの家庭及び生地についての研究ノート」をお送りいただいた。同論文は2008年発表。同氏論文「セガンとその教具について」は2010年発表。ぼくが2010年論文のみ目を通しただけであれこ…

励ましを具体的にいただいている

本ブログの常連コメンテーター有さんから、ぼくの愚痴ファイルに対するコメントをいただいた。了解をいただかないでの引用となってしまうが、有さん、お許しを。「じったんの本を読んだとき、小生は「セガンといえども、僕らと同じ悩める青年だったのだ」と…

写真記録のための端書き(下書き)

「エドゥアール・セガン(Édouard SÉGUIN)」という名は、我が国の教育界では、知的障害教育(白痴教育)の本格的な開拓者として、比較的よく知られた名前である。「ああ、それなら、エドワード・セガン(Edward SEGUIN)ではありませんか?」という問いが出され…

「おねえさん」に負けないで「記憶の引き出し」を開けた

セガン研究の足跡を写真集で示そうと勢い立ち、2003年以降フランスに出かけて撮った写真を可能な限り収集した。現在は年度別にしているが、地域別などの振り分けがもうすぐ必要になる。今日は、もし冊子にするとしたら、と考え、「まえがき」のようなものを…