2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教育史の常道

教育史の常道は、身分が高い者や経済状況に恵まれた者ほど個別教育が強く為され、それとは逆の者ほど組織的教育が為された。この常道が白痴の子どもたちにも当てはめて考えることができよう。棄て児・孤児、貧窮児などを事情として救済院・施療院等の社会施…

まとめと課題

終日、セガンの第1教育論と第2教育論の位置づけの考察。具体的には翻訳解題のリライト。以下のタイトル。オネジム=エドゥアール・セガンの初期白痴教育実践の成立事情 http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~920061/aseguin183912.pdf 不治者救済院でのセガンの冒…

セガン、第3教育論に突入

セガンは1840年に入って寄宿制の学校を開設した。この時の実践記録は書かれたのか書かれなかったのか、残されていない。翌1841年の10月から、パリ北東部に位置するファブール・サン=マルタン通り男子不治者救済院に、「白痴の教師」として招聘され、実践を…

セガン初期実践と教育論

セガンの初期実践と初期教育論、すなわち1839年の小さな書物2冊について、翻訳を終え、ぼくなりの解題を綴り終えた。 次のアドレスへ。校正は未了。第1教育論 http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~920061/seguin183901.pdf 第2教育論 http://www-cc.gakushuin.ac…

セガン初期実践ー第1教育論解題のために 2

セガンは「アヴェロンの野生児」で名声を得ていたイタールの指導を得て白痴教育を手がけた。イタールが死んだ後は精神医学者のエスキロルの指導を得たという。エスキロルは「白痴は病気ではないが終生その状態を変えることはない」と発表した。だとしたら、…

セガン初期実践ー第1教育論解題のために

それまで歩んでいた人生行路とはまったく縁のない白痴教育の世界に踏み出したその最初の足跡が、「H氏へ われわれが14ヶ月前から為してきていることの要約」という記録である。セガン第1教育論と呼ぶことにする。 セガンが白痴教育に関わるに至った経緯につ…

セガン、再々々々

オネジム=エドゥアール・セガン没後100周年の1980年前後は、国内外で、セガン研究が盛んになされた。ここに紹介したセガンの第2教育論「子息の教育についてのO氏への助言(CONSEILS A M. O…. SUR L’ÉDUCATION DE SON FILS.)」の翻訳をはじめ、セガンの教育論…

訳文対比と解説批評作業

終日、セガン第2論文に関する作業。 中野善達氏、松矢勝宏氏、そしてぼくの訳文を、セガンの原文の節ごとに一覧にする。この作業でセガンの論説がより明確に理解できるようになる。 ついでながら、中野善達氏の1980年訳書の解説の批評。完全には終了しなかっ…

私には風はいりません

昨日の帰路の新幹線。空いていた右隣の席に、臭いたまらぬ、ヘソ出しミニスカ女が座るや否や扇子でパタパタ。右手で扇いでいるから強烈な臭いを伴ったいやーな風がこちらを直接襲う。 「私には風はいりません。」 そう言ったら、一瞬キッとした顔をしたが、…

写真で綴る和歌山紀行

綴るっていうほどに、あちこちを歩いたわけではないのですが、記念アルバムというところでしょうか。 14日和歌山入り。宿の世話をお願いしたきっちゃんが、予約のときに、「和歌山城側でなるべく高いところの部屋」を何度も念を押してくれたそうだ。間違い…

駅長たまは公休日でした

朝から貴志川線で貴志まで行く。スーパー駅長たまに1年ぶりの「ご挨拶」のために。残念なことに、和歌山駅に日曜日は公休日との掲示があり、万が一、も、ひょっとして、も、なく、やはりたま駅長室にはシャッターが下ろされており、改札口の駅長席は空席と…

久しぶりの和歌山にて

昨日14日夕刻に和歌山入り。宿泊は「ダイワロイホテル和歌山」。まだできたばかりだとか。きっちゃんが「和歌山城側でできるだけ高いところ」と予約電話を入れてくれたおかげで、17階、和歌山城を眼下に一望できる絶好のロケーション。室内も、今まで泊まっ…

夏休み前半の追い込み

10日11日と、蓼科高原で開催された「第41回 全国子どもの本と児童文化講座」に参加した。2日間ホテルに缶詰状態で、「避暑地の堪能」などとはまったく縁がなかった。ぼくの発言は、どうやら、「中心部を外している」ようだ。「分かっている」という前提の議…

誕生会

昨日は、貴婦人の誕生会。東日本橋のフランス料理店オステルリー・ラベイにて。丹精込めたオリジナルなフランス料理(南フランス系)とボルドー産の白ワインに舌鼓を打った。「今日は貴婦人の誕生祝いなのです。」と告げて席に着く。すべてがシェフ(日本風でい…

セガン第2論文

セガンが1839年に発表した第2論文「子息の教育についてのO氏への助言」は、かれの初期白痴教育の具体をみることができる。セガン研究では丹念に論じられなければならないはずだが、先行研究で、分析的構造的にこの論文をとらえているのを見いだし得ない。な…

ヴォイスの会 レポート準備開始

8月15日和歌山市でヴォイスの会が開かれる。ぼくもレポーターの一人。セガン氏か報告材料がないけれど、セガンを語るのがメンバーに対する最大の愛情表現だと思う。 ヴォイスの会というのは、ぼくが和歌山大学で持っていた教育学ゼミに参加したメンバーによ…

よしのなつやすみにっき

よしはしょうがっこう1ねんせいです。がっこうはすきだけど、せきがえでみんなよりまえでひとりがけなのは、いやです。なつやすみがおわったら みんなとおなじようにすわりたいです。 ぼくのうちには だでぃとまみぃとこうちゃんがいます。こうちゃんはまだ…