2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

孫と初旅行

明日から4泊5日で、孫と三重県伊勢、鳥羽に旅行をする。なにせ、日頃は一緒に住んでおらず、年に少ない方の数回、夕食を共にする程度の間柄故、どのように接したらいいのか、あれこれと悩むことが多い。小学校1年生だからもう何でもできるよ、という考えもあ…

セガン調査旅行話 (3)

ぼくは車の免許を持たない。現地雇いの通訳さんもアシストさんも同様。従って移動手段は、肉体の足、バス、地下鉄、列車、そして希にタクシーとなる。セガン研究ブルゴーニュの旅は列車を手段とした。こんな車内光景。ちょっとしたスペース・シャトル気分。…

分かるが分からない

エドゥアール・セガンの実践記録から― 「2つの梯子、すなわち1つは石の積み上げをする職人(石工、maçon)のそれ、もう1つは石を切る職人(石切工、carrier)のそれ(多少改造したもの)です。」・・ふむふむ。長いが続けましょう。 「私は彼らを、石工の梯子の…

セガン調査旅行話 (2)

セガンを祖父母の代にまで遡ってその出自をはっきりさせようという研究課題を設定したのにはわけがある。それは、「セガンは先祖代々に及んで名家であり医師の家系であった」という通説があることに対する裏付け調査をしようと、思い立ったことである。当然…

セガン調査旅行話 (1)

6月某日、パリーベルシー駅からオーセール(ブルゴーニュ地方ヨンヌ県の県都)へ。次の写真はヨンヌ川とオーセールを象徴するサン=ジェルマン大修道院等。 この街はセガンの母親が生まれ育ったところ。事前調査では母親の親の代つまりセガンの祖父母の代がこ…

2泊3日琵琶湖周遊ツアー番外編

人群れと離れて静かにカメラ・ファインダーをのぞき込む。至福の一瞬である。今回のツアーではこんな生物/静物にお目にかかることができた。 彦根城堀のスワン 長浜から竹生島に向かう船中の小クモ 石山寺参道の棄てられ子猫 そして時やよし・・・狸国大統領…

ジジはフラフラ

2泊3日のツアーで山、階段を歩きに歩いた故、体が壊れたのではないかと心配しているところへ、次女からお声掛かり。フランスの土産もまだ渡してなかったワイと、駆けつけた。小学校1年生の孫は初めての夏休み。「自転車に乗りたい」「サッカーをしたい」…

ガスの伊吹山

生まれて初めての、ツアー体験。正確に言えばそうじゃないなぁ、ツアーなるものは数多く経験してきているから。えっとさ、どこの誰とも知れない人たちが各自の意志で参加して数日間の共通行動をするっての。最近ブームなんだそうですね。参加するまではおっ…

パリ描画最終回 様々な内面様式

名所旧跡美術品骨董等々とは無縁の禿の鶴は、気の向くままという自己内の力学によって、パリを見ています。どんな風に気の向くままなのか、つまり写真で見る鶴の内面様式を映し出してみます。 タイトル:ねたましい 「ここに来ればあなたの希望の古書がある…

パリ描画10 墓標いろいろ

もしパリ観光で墓地を選ぶとしたら、あなたはどこにしますか? カタコンブ パリの地下は巨大な空洞。採石場の跡地。様々に利活用されているけれど、巨大な斎場でもある。人骨で創られた壁、空間。敬虔な気持ちになります。 モンマルトル墓地には生きたネコが…

パリ描画9 エッフェル塔

某日、モンパルナス墓地に知的障害教育の先駆者J.M.G.イタール先生のお墓参りに出かけた。墓地前の並木通りで、数日前に仲良しになった花売り娘のベキちゃんから紫陽花の花束を買って、お墓に供えた。 墓参の後、イタール先生終焉の地パッシーを訪問した。イ…

パリ描画8 ペール・ラッシェーズ墓地

日本で言えば雑司ヶ谷墓地のようなものだろうか。文学者など著名な人が眠っているペール・ラッシェーズ墓地。ぼくは今まで、パリ・コミューン研究のフィールド・ワークの一つとして、ここを幾度となく訪問してきた。1871年5月の末、この墓地の一角での戦闘で…

パリ描画7 パリーベルシー駅

パリから脱出する、いえ、パリと地方都市とを結ぶのは鉄道。ぼくが知っているそれらの駅は、東駅、北駅、サン=ラザール駅、モンパルナス駅、リヨン駅そしてパリーベルシー駅。その他にもあるのでしょうか。 切符を買ったらそのままホームへ・・・おっと、ホ…

パリ描画6 パリ市庁舎

パリのオテル・ド・ヴィル、すなわちパリ市庁舎。英語漬で学校教育を受けたこの身で、独学でフランス語を学びはじめたての頃、生まれて初めてパリ旅行をしました。HOTEL DE VILLE。ついローマ字読みをします。ホテル・デ・ヴィレ。通訳さんがけたけた笑いま…

パリ描画5 ヴァンセンヌ城

パリの東外れにヴァンセンヌ城があります。そこから広がるヴァンセンヌの森は大きなやすらぎの場所となっています。パリ市外ですが、メトロ運賃で行くことができます。 広大な城跡と建物とを気の向くままに散策していましたが、ドア・ガラス越しに勲章や砲弾…

パリ描画4 サン=マルタン運河

バスティーユからパリの地下をくぐって出発し、ヴィレットまでののんびりとした船旅はいかがですか?パリの近代化に大きな役割を果たしたサン=マルタン運河に観光船が進んでいきます。運河に架かる太鼓橋周辺には人々が集まり、初夏の空気を楽しんでいまし…

パリ描画3 元捨児院

リュクサンブール公園をまっすぐ南に下っていくと天文台に行き着く。天文台の周囲には数々の病院がある。かつては施療院、救済院という名称で呼ばれた諸施設である。これらの施設ができた時は、ここはパリ市内ではなかった。それが名に残っているのがファブ―…

パリ描画2 歴史の反省

パリの整然とした街並みを創りあげている建物(イモビル)の壁もまた、様々な風格を醸し出している。それらの一つが「壁案内」とでも言おうか、「ここで○○が生まれ、死んだ。」だの、「ここから第1次世界大戦での名誉の戦死者が出た。」だののパネルが貼られ…

パリ描画1 オーギュスト壁

パリで撮した風景をアップします。まずは、「オーギュスト壁」。中世のパリを形作った城壁で、写真左手の方向(壁の向こう側)が「パリ」です。 写真左手の壁がそれ。中央の広場は社会体育に公開されています。右手の道を越えると骨董街のサン=ポールになり…

帰国

昨日6月30日、健康を害されることもなく40日間のフランス生活を終え、帰国しました。 湿気はないけれど紫外線が強く、日焼けをしました。