2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本年度最後

午後から介護等体験ガイダンス 2名の学外講師をお迎えする。 本年度最後の学生指導。

「ネコちゃんどうしてます?」

素敵な副手さんが研究室に顔を出した。 今年度の「残り」をちゃんとしましょう、という声掛け。 ありがたいことです。雪は積もりませんね、というついでの話で 「ネコちゃんどうしてます?」とのお尋ね。 つまり、寒いときには、ネコたちはどのように過ごし…

今日はつらい

ものすごい冷気 ミゾレ交じりの雨 行き帰りの道がつらい 冷気が肺に刺さります。

i異次元世界

ぼくを軸にすると N氏の訳は異次元世界 ぼく自身を疑いはじめてる 自己を疑ったのは正解 しかしN氏の訳は、相変わらず、異次元世界。 もうぼくを軸にはしない セガンの実践概念に「服従」がある。非常に重要な概念。 これを、「服従などといっている側面が…

免許更新制をめぐって

サバティカルの申請書類完了。学習院大学、パリAP/HP古文書館、社会事業大学社会事業研究所、ジャマイカ国立図書館・国立小学校が主な研修先となる。いろいろな人の協力をいただいて実現する。ありがたいこと。 久しぶりで同僚と飲み会。酒の肴、刺身のつま…

「折檻」とはあまりにもご無体な

われらがセガンさん、1838年から39年にかけての白痴教育実践に「アタリ」を覚え、「ワシの方法が全部の白痴の子どもに適うケン」と、今で言う社会福祉施設での実践を当局に願い出る。当局とは「パリ救済院総評議会」、最高統括者は内務大臣。1840年の秋には…

駆け足し出した

雨 雨 春雨 ヘックション 冷気が胸に突き刺さる けれども 春は駆け足 急いでる

春賑わいいろいろ

デーヴィス家善誕生会 トド家お雛様飾り 鶴ボケーっ

朗報あり 悲しみの知らせあり

このところ進路相談を受け、研究計画の指導などをしていた伊藤君が某大学大学院に合格したとの知らせ。気負いすぎのところがある、それだから生真面目な、いまどき珍しいタイプの青年である。見た目はホスト風なのだがね。これからこそが正念場、しっかり他…

承承前 changeな人生 その3

セガンが「白痴」教育を手がけ始めた頃、ヨーロッパでは「白痴」たちの処遇が二通りあった。ひとつは、「白痴」の子どもの家庭が全責任を負っていたーブルジョア、裕福な貴族などー、もうひとつは、社会が「白痴」への責任を負っていた。後者は「施療院」と…

承前 changeな人生 その2

1836年に芸術論を新聞に発表し、それを元に初の著書を出版する手はずになっていたが、大病を得てしまう(病名は不明)。 死から逃れて回復期にあった1837年のある時、セガンに大changeの機会が訪れた。「白痴」の子どもの世話をしないか、という誘いである。ゲ…

changeな人生 その1

昨今流行のチェンジ。ぼくはチェンジなどしないけれどー精神的にはいつもしている。「試行錯誤」ってやつー、さしずめエドゥアール・オネジム・セガン(1812−1880)は元祖チェンジ人間だろう。裕福かつエリート家庭に生まれ、育ち、本人もエリート街道まっし…

昨日の続き?

セガンの第2著作の表題は、丁寧な日本語で言えば、「ご子息の教育についてのO氏への助言」となる。誰が「ご子息」に教育をするのか?『エミール』の場合には、ルソーがエミールの家庭教師となっている。セガンの場合はどうなのか?セガンではない。書き始め…

どう訳するかなぁ

maïtre(メートル)が盛んに出てくる。「教師」と中野氏は充てている。ただ、ぼくたちが日常的に使う今日的な意味での「教師」とはまるで違った意味合いでセガンはmaïtreという言葉を使っている。絶対的服従関係の「主人」と言ったほうがよい。 フランスの小…

元は同じフランス語なのに

セガンの第二論文訳出開始。すでに中野善達氏の翻訳があるが、やはり眉唾。次は中野訳。 「歩かせることと、栄養のある食事を摂らせることと、暖かさとは、その時刻なり、その時刻から少したった頃に、自然と子どもに眠りたい欲求をおこさせることでしょう。…

桜咲く

文学部合格発表。並んでいる不連続数字は「サクラサク」象徴記号。構内の早咲き桜が白い花輪‐はなわではない!カリンじゃ!‐をいくつかほころばせていた。ガックリかな、肩を落とした風の姿は桜散る実像。なに、人生花散ったわけではありませぬ。 学生時代、…

忙しいけど暇

朝から出校。合否判定会議。教職課程は受験システムには入らないので当事者能力なしだけど、教授会メンバーとして出席義務。寝てる?本読み?いえ、しっかり補聴器挿して議事に耳傾け。いつもより疲れが激しい。

バレンタインデー

ちょっとおしゃれなバレンタイン・・・ マフィア、アル・カポネによる虐殺事件「流血のバレンタインデー」と深ーい関係があるのだ、と思いこんでいた。そう、重いコンダラ―どんなんだ?―を引きずる星君のように。変だなー虐殺と愛。 違ったのね 時は西暦3世…

中・近世の精神療法

セガンが1856年論文の末尾に書いているスペインの修道士達による精神療法について、その具体についての手がかりを得ることは出来ていない。しかし、セガンの時代の精神医学者が15世紀から19世紀にかけての「狂気」の治療史を書いていることが大きな手がかり…

思わず叫ぶ、「大発見!」

大学院生の時にいただいた研究入門期の研究方法が今になってぐんと生きていると実感する。それは注釈を付けるという仕事だ。 倉沢御大からの御下命で『近代国語教育論大系』『国語教育史資料』に収録する原典に注釈を付ける作業をした。無教養を地で行ってい…

悄然の承前

休日の研究室へ。 こわごわPC作業。持続的な作業は不可能とわかる。可能な限りデータ保存の作業を行う。断続的なため結構根気が続くのは皮肉か。 セガンの1856年論文の人物注釈をつける中でいろいろとわかってくることがある。イタール亡き後師事したエスキ…

承前 to

懐かしい連載論文の冒頭文言。せめてブログで連載の意識を。 入試最終日。いろいろと忙しい。セガンはそれらが終わってから。 貴婦人トドちゃんのお子様子トドさんが家事をしていて怪我をされたとのこと。縫合手術で出血を止めたというから、かなりの怪我の…

人名の洗い出しと調査

入試第3日。お天道様は休んでおられるが、われわれは懸命に働く。 セガンのフランス時代の教育論のバックグランドを明らかにするためには、セガンが論文等の中で触れている人名にちゃんと気を配らなければならないことに、いまさらながら思い当たる。なかな…

アモロスを読む

セガンが強い影響を受けたアモロスの教育論を紐解き始める。パリ初等教育協会の有力メンバーでありスペインのぺスタロッチ運動の担い手。1815年9月にパリの協会でプレゼンテーションした記録文書。教育によって知性の広野が切り開かれる、という始まりはなか…

更なるテキスト・クリティーク

セガンの教育方法は子どもの器官との合一性を強く訴えるものである。しかしーこの「しかし」はセガンに異論がある「しかし」ではなく、そうなのだとうなづくだけの読者であるぼくの方の教養・技量の大きな不足によって誕生する自己懐疑の「しかし」であるー…

今日から入試

厳しい入門チェックを受けて構内へ。いよいよ来年度入学生のための試験が開始された。倍率は例年より高めだがほぼ同じと見てよい。ぴりぴりとした空気が漂っているが、はて、ぼくが大学入試を受けた時はどんな按配だったのだろう。ぴりぴりしてた?ぼく本人…

少しずつ解決

セガン研究で、セガンが自身の白痴教育を確立するために、誰のどのような理論や実践を取り入れたのか。安直にルソー主義者であったという見解には組するつもりはなかったが、今日の原典学習でまさにその確信を得た心境である。人類の古代からの歩みと白痴の…

氷の芸術

貴婦人トドちゃんから北海道便り最終便が届く。昨夜は札幌泊、すすき野の氷の祭典に出展されていた作品の写真を送ってくださった。鶴亀だが、ぼくのトレードマーク「老いの鶴♪」そのものだ。 札幌雪祭りは新聞等で知っていたが「すすき野の氷の祭典」ははじ…

変心?それとも・・・

セガン1842年の不治者救済院での実践報告書のあとがきを読む。この記録はわが国の研究史では長い間「未発見」扱いされてきた。従って未邦訳である。セガンの白痴教育論としては第4論文になるが、ここに来て始めてセガンは、自身の白痴教育実践が手がかりと…

北の国から

貴婦人トドちゃんから写真の北国便り。キタキツネの写真。雪の上を歩むキツネさん、いいアングルで撮れてます。 このキツネは飼育されているのだそうで、毛並みが美しい。もう15年近く前になるのか、石狩川の川原でコーラの空き缶を銜えて草むらに姿を消した…