2009-02-20から1日間の記事一覧

承承前 changeな人生 その3

セガンが「白痴」教育を手がけ始めた頃、ヨーロッパでは「白痴」たちの処遇が二通りあった。ひとつは、「白痴」の子どもの家庭が全責任を負っていたーブルジョア、裕福な貴族などー、もうひとつは、社会が「白痴」への責任を負っていた。後者は「施療院」と…

承前 changeな人生 その2

1836年に芸術論を新聞に発表し、それを元に初の著書を出版する手はずになっていたが、大病を得てしまう(病名は不明)。 死から逃れて回復期にあった1837年のある時、セガンに大changeの機会が訪れた。「白痴」の子どもの世話をしないか、という誘いである。ゲ…

changeな人生 その1

昨今流行のチェンジ。ぼくはチェンジなどしないけれどー精神的にはいつもしている。「試行錯誤」ってやつー、さしずめエドゥアール・オネジム・セガン(1812−1880)は元祖チェンジ人間だろう。裕福かつエリート家庭に生まれ、育ち、本人もエリート街道まっし…