元は同じフランス語なのに

 セガンの第二論文訳出開始。すでに中野善達氏の翻訳があるが、やはり眉唾。次は中野訳。
「歩かせることと、栄養のある食事を摂らせることと、暖かさとは、その時刻なり、その時刻から少したった頃に、自然と子どもに眠りたい欲求をおこさせることでしょう。そして、この習慣化した傾性は、決して崩れないことでしょう。ですが、バランスのとれた身体の働きを、規則正しくさせるように努めなければなりません。体調を絶対ゆるぎないものにしなければならないのです。こうした傾注をあざけったりしてはいけないのです。無為の生活習慣に迎合したりすることがあってはなりません。」

 以下はぼくの訳。
「散歩、先ほど言いましたような少し栄養のある食事、暑さは、その時に、あるいは少し後で、眠気を誘うものです。この性向は決して妨げられてはなりません。しかし、こうしたことを、同じ時間に現れるように、規則的にし向ける必要があります。眠りはソファーでさせます。付添人は決してそこから離れてはなりません。離れるのは子どもが目を覚ましてからにします。というのは、子どもがまどろんでいるのを起こしてしまうことになりかねませんから。」

 あー、先が思いやられます。