少しずつ解決

 セガン研究で、セガンが自身の白痴教育を確立するために、誰のどのような理論や実践を取り入れたのか。安直にルソー主義者であったという見解には組するつもりはなかったが、今日の原典学習でまさにその確信を得た心境である。人類の古代からの歩みと白痴の子どもへの教育へのかかわりとの重ねあわせについては、アモロスとレーシングについて、資料的に確認を取ることができた。レーシングはサン=シモン教義書の一つとして発行された書物に付録的な扱いで「人類の教育」と題する論文を寄せている。原文はドイツ語のようだ。
 セガンの原典を丹念に読み進むことで、セガンの白痴教育のベースとなる理論が浮かび上がってくる。
 今日もまた成果があったといえる一日。