免許更新制をめぐって

 サバティカルの申請書類完了。学習院大学、パリAP/HP古文書館、社会事業大学社会事業研究所、ジャマイカ国立図書館・国立小学校が主な研修先となる。いろいろな人の協力をいただいて実現する。ありがたいこと。
 久しぶりで同僚と飲み会。酒の肴、刺身のつまの話は将来構想。それに絡んでくる重大な免許更新制への対応。これほどに方針と哲学とがぐらついている教育制度はこれまでもなかったはず。廃止しかないとボクは強く思ってきている。わが教職課程ではことを急がす再来年に何らかの形で講習を行うことが決まっている。
 対面式の授業と試験でないとダメ、通信教育やネットの場合は諸島部等特別な場合に限られる、とあったのが、今や、講習受入数絶対不足が予測されているという文教官僚の思惑外のことが出来しており、また現場教員からも通信やネットでの講習開催要求が強まっていることもあり、当初の思想・哲学から大いに逸脱しそうな現状である。ますますもって、免許更新制は廃止すべきである。
 すでに行われた予備講習では、当初聞こえてきた「結構評判がよい」というのから大いに後退し、やる気のなさ、遅刻の多さ、混乱が主に語られている。そらまあ、そうだと思いますね。飲み会での語らいでは、ネットや通信という匿名性が強くなることによる「替え玉」。対面式であっても起こりうる問題なのだから、大いに可能性がある。遅刻、早退問題では「中抜け」。
 こんなことが話題になってしまう免許更新制、やはりやらないよりやった方が良いという「意義」は見出せません。