パリ描画最終回 様々な内面様式

 名所旧跡美術品骨董等々とは無縁の禿の鶴は、気の向くままという自己内の力学によって、パリを見ています。どんな風に気の向くままなのか、つまり写真で見る鶴の内面様式を映し出してみます。

タイトル:ねたましい

 「ここに来ればあなたの希望の古書があるよ」と名刺を渡されて通ったこと4週中3度。固くシャッターが降りたまま。気の早い人だとバカンスに入る季節だということなのでこの店のムッシュもバカンス旅行に出かけたのだろうか。そうだとしたら、フランス人のバカンス感覚は我々には分からない。

タイトル:そりゃないだろー!!

 ロータリーでの出来事。子どもを荷台に乗せたいなせなお父さんがバイクで向こうからやってきましたいいい光景だなぁ、と思うのはわけ知らずのジャポネ爺さん。濃紺の出で立ちのポリスさんがバイクを止め、違反切符を切り始めました。

タイトル:おしりペンペン。わーい!

 バスティーユ広場に荘厳な趣を持って立っている7月の円柱。1830年革命を記念して建てられたもの。7月の円柱はコリント様式で、碑文、シュロの枝葉、麦わら菊の冠、オークの枝、パリの軍隊、ガリアの雄鳥及びライオンが台石に刻まれている。柱身は、三分されて、犠牲者の名前が金文字で刻まれている。柱頭には立像が据えられている。それは自由の守護神であり、片手には松明を、もう片手には壊れた鉄鎖を掲げている。さらに翼を拡げている。・・・というわけで写真はこの守護様の後ろ姿を写したもの。禿の鶴には、金色に輝く神様が、下々に、おしりペンペン、わーい!とはやし立てているところにしか見えません。・・・が、アングルを変えますと・・・

 なるほどなるほど。
 守護神は女神だとある文献に書いてありました。信じる者は救われるを地でいく方はそうだと思って下さい。何事も疑い自らが確認して確信を得るまでは、たとえ神様のお告げであっても、信じないという方は写真をじっくりとご覧下さい。
 ・・・で、禿の鶴は、書きかけの原稿の修正をしなければなりませんでしょう。
 ところで、ちんちんのついている女神様、っての、いらっしゃるの?神話の中で。どなたかお教え下さい。