歴史地理

 16-7世紀(アンリ4世治世下)のクラムシー
 19世紀末のクラムシー
 そして現代のクラムシー
 三つの時代の地図を眺めている。感覚はどうしても現代。それで過去を判断している自分に気づく。ガラガラと脳内地図が崩れる。そして再構築。
 16-7世紀のクラムシーは運河に挟まれている。その外側をヨンヌ川とブヴロン川が流れている。
 ヨンヌ川側の運河は、今は、クラムシーの街中を流れていない。ただし、19世紀末の頃には流れていた。橋が描かれているから、この運河は街を分断していた。運河沿いの旧街側にロマン=ロランの生家があったはず。今は歴史博物館(ロマン=ロラン記念館)のあの建物近辺。・・・そう読み込んだが、多分違うだろう。幾度も歩いたあの街並みと手書きの地図との実感の違いが、どうしても、多分違う、と思わせる。
 授業前の一時、楽しい知恵の輪だ。