セガン研究のリアリズムの原点

・・・「パリ・コミューン」ということばはフランスでは通じません。事実、パリ・コミューンを研究しているというフランス人青年が「パリ・コミューン?」といぶかしがりました。フランスでは「ラ・コミューン」という略称か「ラ・コミューン・ド・パリ」という通称か、「ラ・コミューンド・パリ1871」、さらに表記にこだわる研究者には「la Commune de Paris en 1871」という正式名称でないと通じないのです。なぜならば、フランス革命期にもパリ・コミューンがありましたから。la Commune de Paris en 1792と表記します。私のセガン研究のリアリズムの原点となる「出会い」の一コマです。2000年の秋のことでした。