始動

 今日から9月。とうとう、という感じだ。追い込みをかける精神と肉体の強さが求められる。
 ベロームを読み始める。「ラ・サルペトリエール生活19年、私は哀れな境遇にある白痴たちの改善・向上の可能性を求めてきた。そしてその手段はある種の教育に可能性があると考えてきた。」 1824年での到達である。セガンより10数年早い到達が示されている。その具体について、これからきちんと読み込みたい。もっともこの作業は、セガンが先かベロームが先か、などという議論をするためにあるのではない。フランス革命を経たフランス近代社会の思想と行動とを知るためである。「孤立から社会化へ」の思想と行動。
 今日の我が国では「社会化から孤立化へ」進み、その矛盾が大きくあらわになっている。