こびりついた思い込みを排して

 「道徳教育の研究」 23班のシナリオができあがっている。しかし、そのタイトルの多くが学習指導要領の「徳目」そのまま。あるいは「アイデンティティの崩壊と再構築」というような哲学的論題そのもの。「あのさー、演劇だよ?劇の題目で見ようかどうしようか、普通考えるよね。その時に「道徳教育」そのままスローガン掲げられて、見に行きますか?」 ぼくの思考は、学生からすれば、さび付いているかもしれないけれど、学生たちの思考は、どんなにごちごちの建前だけで教育されている教室からしても、指導要領と接着剤でかちかちに貼り付けられている。