語らい2

 昨日のKさんとの語らいに関わって。
 文学部棟からここ中央教育研究棟に研究室を移してはや2年。何が変わったかといえば、研究室で繰り広げられる学生間の談笑が全くなくなったこと。もちろん自主ゼミは今までにないほどにコマ数が増えてはいるが、研究室で自由自在に学生たちが語り合う姿がなくなった。その自由自在の語らいの中で「御側用人」が生まれ、「保護者」が生まれたのだが。(ぼくのエッセイには「御側用人」はまったく綴られることがないので、その存在自体を知る人はいないけれど)
 なんだろうね、ぼくのブチブチつぶやく声に耳をそばだてて、ぼくの精神状況、身体状況、めあて、失望等を感じ取ってくれる存在というのかな。いるだけで安心。ついでにその存在者間で互いが互いの「存在」を感じる精神的物理的空間の研究室。
 ・・・こう綴っていて、なんとわがままなんだろオレ、と思ったが、そういえば、ぼくにつけられたニックネームの一つに「マイマミィ」というのがあったな。直訳すれば「ワガママ」。
 昨日のKさんとの語らいはまさにそのような「マイマミィ」ぶりであったのだなぁ、とつくづく反省。Kさんが、語りの草をたくさん持ってきてくださったろうに、ぼくの一方的なペラペラ。パリ生活の中でのドララ武勇伝など。にこやかな笑みで話を受け止めてくださったのだから、もう立派な「保護者」的存在。第5代。あくまでもぼくの主観の内においてだけだけど。
 ・・・・採点に疲れて日記に綴る。