銀・銅メダル

 授業終了後、パラリンピック水泳で5位入賞、8位入賞、銀メダル・銅メダル獲得の日大文理学部のKくんをゲストに迎え、健闘を称え祝勝会を開いた。あわせて、理学部数学科のMくんの東京工業大学大学院合格のお祝いも開く。参加者はK、M両君の他、日大文理学部3年生、実践女子大大学院修士課程2年生、本学理学研究科修士課程2年生、そしてトドちゃんの参加。宴席参加は叶わなかったが祝福のために研究室に理学部数学科2年生、法学部法学科3年生も駆けつけてくれた。学籍を違えての集まりがすごく嬉しい。
 まずはメダルを拝見し銀メダルの「記念」撮影。Kくんの人生の輝きの色である。

 続いて、受賞者K君に銀、銅メダルを首にかけてもらったところをパチリ。帰国後数多くの取材を受けておりその数は覚えきれないほどとか。撮影笑顔が板についている。シャイな姿は消えてしまっているなあ。

 4年後のパラリンピックへの展望と希望を尋ねたところ、それは語ることができない、という返事。今は大学生だから時間に恵まれているが社会人となると、障害者スポーツを助成する態勢がほとんど整っていない、この点が諸外国と大いに異なるところ、残念だけれどこれが現実だと、語ってくれた。障害者理解は全くの後進国の日本故、ぼくが思っている以上に、スポーツ訓練・練習の機会と場は少ないのだろう。「それが現実なのさ」と、ぼくのような第三者がしたり顔をすることなく、健全な文化が豊かに繰り広げられる条件整備のために、ささやかでもいい、声と力を提供しなければ、と決意させられた。それがぼくの願う平和社会建設への一歩なのだから。
 宴席参加者各自がメダル、K君と記念撮影。あまりに個人的活動が長引く人もおり、ぼくに大声で一喝されるという場面もあった。「皆で祝っているのだから、皆を意識した行動をとって欲しい。何のために皆がここにいるのか、という意識を持って欲しい。」
 我らがトドちゃん、メダルを両手に持ち、K君と写真に収まり、ご満悦の様子でした。日常の訳の分からない業務に追いかけられているトドちゃんの、少しの慰みになれば、嬉しいものです。