久しぶりに、パリ・コミューン

 今週は重要な校務を幾つかし遂げようと決意しているものの、なかなか「ファイル」を開くところまでいかない。その代わりと言っては変か、パリ・コミューン関係の文献のチェック。『オテル・ド・ヴィルの高笑い』(Les conciliablules de l'Hotel-de-Ville))は反コミューンを立場とするJ. D'Arsacによる、国民衛兵隊とラ・コミューン議会議事録。取りわけ国民衛兵隊議事録は他に例のない史料。『1871年パリ・コミューン史に有用なノート』(Notes pour servir à l'histoire de la Commune de Paris de 1871)はパリ・コミューン議会議員などパリ・コミューンの主要な担い手Jules Andrieuによるパリ・コミューン史論。『田舎裁判の赤い本(Le livre rouge de la justice rurale)』はヴェルサイユ側のパリ・コミューンに関する証言集。副題に「共和主義者がいない共和制史に供する文書集」とある。編者はジャーナリストJules Guesde(ジュール・ゲード1845-1922).社会主義者。非常に稀覯書。これら新資料を底本として研究を進めていきたい。もちろん、これまで書き綴ってきたパリ・コミューン史論は大いに生かしていく。
◎トドちゃん、少し元気を取り戻しておられたが、薬が効いているだけと思われる。自力体力の復活を切に願う。