待ち人来たらず

 6日の夕方にお邪魔していいですか?というメールが舞い込んだのが数日前。「ご希望の要件にお応えできないかもしれませんが、お待ちしています。」との返信を出したのが一昨日。昨日も今日の午前中も何らリアクションがないのでこちらから、「6日の夕方にお越しになるのですか?ならないのですか?お越しになるとしたら何時頃になりますか?」と問い合わせメールを出さざるを得なかった。しばらく経って「遅くなりそうなので7日の7時でいいですか?」と来た。この君はOB、現場の教師だ。オレは、この君が学生時代、こういう対応を取ってきたのだろうか?とふと疑問に思った、どう見ても、つまり社会的にいえば、ぼくの方がOBより下位にある力関係のようだな、と。手も足も口も出していない関係(つまり、個人的に親しくした仲であったわけではないということ)だから何が何だか分からない、もやもやとした気分を抱えたまま、明日7時、学外で待ち合わせをすることになった。それはただ一つ、フレネ教育について知見を求める、ということだから。
 昨日の姫様との語らいの中で、ぼくの著書のタイトル、内容、レイアウトなどがやや具体的に触れられたということもあり、早速試み始めた。なかなか面倒な作業だな。
 作業中、研究室の床、壁、天井の様子見(張り替え、塗り替えなどのため)の作業者が来た。え、もう始めるの?という思い、ああ、いよいよだな、という感慨、そして早く部屋を片付けなければという焦り、いろいろと交差し、心が落ち着かなくなった。「退職」という字が心の中で大きく見える。