「はじめに」を書き終えた

 こんな調子。
東京二三区内を走る山手線の内側面積とほぼ同じ程度の、小さな大都市フランス・パリが形作られたのは一九世紀半ば以降のことである。叙述の都合上、ここでは、それ以前のパリを旧パリ、以降今日までのパリを新パリと呼ぶことにしよう。旧パリは全一二区総面積八六・九九平方キロメートル、新パリは全二〇区総面積一〇五・四〇平方キロメートルから成り立っている。本書のメイン舞台は旧パリから新パリへと移行する時期と重なっている一九世紀半ば四〇年ほどのパリである。」
 今までにない書きぶりになった。
 さて、残るは、文献一覧と「おわりに」
 明日一日で終了したい。