2011-08-01から1日間の記事一覧

ある出来事についての2つの詩

○一篇はビクトール・ユゴー『恐ろしき年』より流れた罪深い血と清らかな血で染まる 石畳の真ん中の、バリケードで、 12歳の子どもが仲間と一緒に捕らえられた。 ――おまえはあいつらの仲間か?――子どもは答える、我々は一緒だ、と。 将校が言う、よろしい、で…

ねこのしあわせ

ジャン・ガスタルディ原作 瀬田康司翻案 紐一本あれば かわいいドラゴンを たっぷり楽しませてくれる 「ぼくが がんこ なのではなく きみが なにも分かっていないのさ」 ねこは かくれても すぐに 分かってしまったり わざと 分かるように 爪が 引っ込んでい…