フランス共和国ニエーヴル県クラムシー・コミューン訪問のために
せっかく研究室に「春」を呼び込んだのに、外は切れるような寒さ。めげずに、4月からのサバティカルに思いを寄せる。何よりも、エドゥアール・オネジム・セガン生誕の地フランス共和国ニエーヴル県クラムシー・コミューンと、セガンの父生誕の地フランス共和国ヨンヌ県クーランジュ・シュール・ヨンヌ・コンミューン、セガンの母生誕の地フランス共和国ヨンヌ県オーセール・コンミューンの調査訪問に胸が轟く。
クラムシーについて、民俗学者で詩人のアシーユ・ミリアン(Achille Millien 1838―1927)が次のように歌っている。この詩との出会いが、ぼくのクラムシーのイメージの原型となって作られた。
筏乗りの古色邑村 誇り高し
汝が美しく 大いなる川、
高き塔の、汝が教会
姿趣急変の、汝が路地翩々
喜驚、数々見い出しぬ
逸る気持ちで赴けり
〈川口幸宏訳詩〉
クラムシーには「古い時代の教室」が再現されている。1880年代にフランス共和国に成立したファルー法(無償・義務・世俗教育を原則)に基づく小学校の実物再現である。2005年3月にご案内いただき見学したが、十分に時間を取ることができなかった。今度の訪問では是非時間を取って、じっくりと、一つ一つの備品の意味を考えながら、見学をしたいと考えている。
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