空振りと発見

 7日から始まる入試の諸実務について詳細がそろそろ決まるはずだと思い出校。もちろんすでに具体は決まっているはずだが、我々下々にはまだ伝達が来ない。風邪のぐあいを見計らっているこちらとしては早く伝達してほしいところ。また明日も出校となる。
 セガンの史資料の収集。今日は医学部図書館のメディアサービス(BIUM)に入る。『1843年論文』(白痴の衛生と教育)の原典を見つけた。1980年に出された『白痴の教師 エドゥアール・セガン(1812−1880)』に収録されてはいるが、やはり原典で確かめるに越したことはない。Annales d'hygiène publique et de médecine légale(公衆衛生と法医学年報)誌の第30巻。こんな扉である。



 その他に、セガンのペレール伝全文、ただいまダウンロード中。「科学アカデミー」での同書図書紹介も併せて。
 セガンの業績についてはペリシエらに依拠するところが大きい。著書はともかくとして、セガンを論評する文献等の入手はとてもぼくの手には負えないところだ。ペリシエ等の『児童精神医学の開拓者 エドゥアール・セガン(1812−1880)』(1996年)を手がかりとして新しい史料の「発見」に挑戦する。これまで、セガンが山岳派共和主義者であったことを示すポスターや『ラ・プレス』紙発表の芸術評論が、ペリシエ等の前掲書には掲載されていない(ガイド文には存在が示されているが)。まったく新しい史資料と出会うことは、何よりも心ときめく。『1843年著書』の書評を発見!Gazette médicale de Paris : journal de médecine et des sciences accessoires(『パリ医学新聞』)1844年5月25日付。読みにくいったらありゃしないが、挑戦するしかない。