ジイチャンとネエチャンの初秋デート

 敬老の日?ホンマ?全然うやまわれないけれど、うらやましがられたかも知れんな。
 媛さまにお尋ねしたら、ジイ、わらわは、浅草なるところにて。もんじゃなるもの、食すること苦しからざる、と申されるので、ひとひとひとひとひとひとひとひと無礼な人目が付いていない人色々な人ヒトヒトガイコクのひとひとひと、の群れなど予想だにせず、暢気に、♪ほら、ここが浅草♪、記念の写真を撮りましょうかぁ♪ などの気分で、出かけた次第。
 「あれぇ、ここは、貴婦人殿とジイが食するところではありませぬか。」などのお言葉を頂戴しながら、いつものもんじゃ屋さんにお連れした。たいそうお気に召された媛さまは、続いて、鼈甲などお店を見たいぞな、と申され、仲見世どおりを人群れにもまれ、押され、引き離されながらも、それハ、七五三用の髪飾りじゃないかなー、などと鶴は内心でつぶやいて、媛さまの無邪気な行動をお守り申し上げました・・・。疲れたー。
 で、こんなん、見ました。

 このサル様を鶴は怒らせた、というかパニックを起こさせたのは、この写真の次の瞬間であります。ごめんなさーい。
 次は媛さまの将来像ですぞ。心打たれます。

 浅草寺境内をぐるりと回り、雷門を再度くぐり、隅田川堤防を言問橋まで歩き、それから上野に出て、コーリャンタウンにて絶品の焼肉に舌鼓を打ち、媛さまの、深い人生の苦悩と展望のお話に心打たれ、またのデートを約束して、お別れした次第。
 我が媛さまに幸多かれと祈った一日であった。