第1回学集会

 昨日午後、学習院大学教職課程閲覧室を会場として志摩陽伍先生のお声掛けで「ことばと教育の学集会」を持った。竹内常一先生の『読むことの教育―高瀬舟、少年の日の思い出』(山吹書店、2005年)を共通テキストとして、参集者それぞれの問題関心、研究テーマなどからいかような迫り方でも構わない、「読み解き、読みひらき、読みむすぶ」研究会である。志摩先生、竹内先生は、教育研究運動の中で長くご指導をいただいていたが、ここ20年ほどは私の方からと言った方がいいだろう、疎遠な関係を作ってきた。研究会の途中でも言ったことなのだが、「意識がときどき飛んでしまい、連続した思考の結果として発言することが困難」というのが、この20年間を象徴しているだろう。レポーターは教育学研究者、生活綴り方史研究者、そして中学教師。「竹内が高瀬舟をどう読解しているか」という基本姿勢のレポートで、面白かった。そして、自由な討議スタイルで竹内先生から発言を引き出していく。学びの共同体ごとに学びの方法、質がある、という先生のご発言で、竹内教育学にはフレネ教育学と通底するものがあると、感じその旨を発言した。リアクションはなかったが、今後考えていくことが出来る問題である。
 次回は11月15日。

 今夜は職場の同僚と「社会見学」、つまり飲み会。