蔵書の整理はじめる

 『セガン』がおわり(校正は未了だけれど)、書評も書き終えたので、後は清瀬研修レポート作成が今月残された仕事。清瀬では資料検索に努めたけれど、結局目新しいのはなく、外部サーバー検索でおわった。津曲裕次「『白痴の使徒エドワード・セガンの生涯」(奈良教育大学紀要第17巻第1号(人文・社会科学)昭和44年2月)が唯一検索できた先行研究であった。セガンのライフ・ヒストリー研究の数少ない先行研究であるが、残念ながら、推論が激しく事実とはかなり異なる結果を導いている。ぼくの研究が実証主義を貫いたことが先行研究の全くの不備を明らかにすることができたわけである。翻訳にせよ研究論文にせよ、あまりにお粗末すぎるために、ぼくの本の引用・参考文献のなかに加えなかった。いずれの日にか、この不備についてお叱りが来ることだろう。だが、これからセガン研究を進める人には、決して参考にならない。それどころか混乱を呼び起こすこと必定である。
 セガン研究のガイドを意図したHPのアドレスはこちら:http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~920061/seguinhp1.htm

 さて、書架の整理。何を残し、何を棄てるか。蔵書の半分は処理したいと思うものの、ほとんどの本に愛着があり、なかなか判断できない。絶対に読むことがない本・・・そういう未来予測は意味がない。誰かもらい受けてくれる人はいないものか。