疲労困憊

 教育方法・技術、教育基礎の2コマ。教育基礎は初回でもあるので、自己紹介をエッセイで。そこにはモラリティが込められている。タバコの吸い殻はゴミだが放置自転車はゴミでない?視覚障害聴覚障害の学生が1人1人。ぼくの之までの垂れ流し講義ではだめだと強く突きつけられている。さあ、川口よ、どうする?
 教育方法・技術は前回の講義の復習をブログ日記にて行い、教育方法・技術のパターンを紹介。どのような授業スタイルであろうと、教師は声の魔術師。3分間スピーチを採り入れる。急遽指名された男子学生がじつに見事にこなした。時計も見ず3分間で自己紹介をやりきった。教室全員の賞讃の拍手。教育方法の紹介はジャマイカ参観写真。教室中程に授業中の調査可能なスペースがあることの意味、すなわち調べる過程そのものが学習過程となっている旨を説明した。学生たちの反応はよい。一斉教育形態になれている我が日本では、この過程重視は強い興味を引くものとなるようだ。授業の〆はエッセイ「卒業生S君の訪問を受けて」より。教育がまったく成立しない環境の中で苦悶するS君の姿を紹介した。かなり強いインパクトがあったようである。
 以下、スピーチ学生の「感想」
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 昨日、道徳の時間の授業を聞き、私はわくわくしながら今日の授業を受けさせて頂きました。最初、配られたプリントを見ても、教育方法の型って何のことか良く分かりませんでした。しかし、川口先生の熱い説明を聞いているうちに“なるほどな”とうなずけるまで理解できました。
 3分間スピーチに関しては、突然指名されて、正直、何が何だか分からなくなって、パニック状態になってしまいました。でも、川口先生がおっしゃった通り、将来教員にならずに、会社に就職したら、このようなことはたくさんあるだろうし、今日このような経験がこの場の誰よりも先にできて、非常に嬉しく思います。指名して下さり本当にありがとうございます。次回の授業が今から楽しみです。
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 今日の学生の声。
○ 先生は変です。川口節は独特です。そのことによって生じるストレスは止揚のためのステップのようなものだと考えます。私は好きです。
○ 先生の授業が変わっているとのことですが、教壇でじっとせず、つねに生徒の様子を見ていることが理由の一つではと思います。
○ 4限の授業はいつも眠くなってしまうのですが、今週、先週、川口先生の授業はやけに目が冴えています。<だってね―、眠っていたら、起きてーっ、て教壇から叫ばれたら、恥!たまらないよねぇ。>
 あと、自主ゼミの呼びかけに複数人が応える。ちゃんと計画立案して提案しよう。