懐かしむ心

 午前中、旧町の東側を散策。城下町に相応しい下水道が東西南北にきちんと敷かれている側溝に、改めて日本の「町作り」の考えのようなものを感じた。昔日、それらの側溝にかぶせられた板の上を走り回り、踏み抜いたことを懐かしく思い出す。10時過ぎ、野辺野神社へ。護国神社。母が早朝起きし身を清め清掃の奉仕をしながら父の武勲を祈ったことのその「思い」を何とかぼくの心に写し取ろうと努めた。それをすることで母の魂を安らげることができると思ったからだ。しかし、母の魂は重い。まだ引き続き持つのか、もうこれでしまいとするのか。

 午後、久居中学昭和18年度生まれ同学年会。会場が、「河原の畑」に行く道をしっかりと思い出させてくれるロケーション。同級会:何せ1学年450人のマンモス学校故、顔を合わせたこともない人の方が多かったといえる。今日10数人参集したが、ぼくはほとんどの顔を見忘れていた。名前を聞き昔日の面影を探すのに懸命。ほぼ全員がぼくのことを覚えてくださっていて、なんとありがたいことよ。そしてなんとぼくはだらしないことよ。またあうことを約して散会。お世話をいただいた方々、ありがとうございました。