諸事雑事

この3日間のこと。
1.清水寛氏に久方ぶりに電話。長崎でのご講演の慰労。その後長崎に留まり近藤益雄研究の資料探索をされたとか。益雄の中学生時代の文筆など新たに発掘するものがあったと、明るく元気なお声。ほっとした。わが研究室にて戦前生活綴り方関係の史資料の閲覧作業のお誘い。専用机も用意できる、と。
2.学生のKが履修相談。情報処理関係科目の新たな履修のため生徒指導の研究とダブる、という話。しかしまあ、よくしゃべり、あらゆる結果予想を立てて、ぼくの意志に従うと宣う。典型的な攻撃的自己防衛。「よくもまあ、べらべらと早口でしゃべりますね。うるさい! ぼくの意志まで予断されて語ることにきわめて不快感を覚えます。ぼくがあなたの履修についてあれこれ指示することはしません。あなたの判断をあなたの責任において。制度的に不可能なことであっても教育的に処理できることならば、学生の利益を優先して考えるのが、ぼくたち教育者の任務だと心得ています。」
3.生徒指導の研究第2週。各グループの自己紹介。教師の専門職として義務、可能性について。どうも、教師が生徒に対してさまざまに調査することをプライバシーの侵害だと捉え拒否しているようだ。悪しきプライバシー論。彼らは、一体、生徒との合理的な関係性をどう捉えようとしているのか。後半は「書くことによる関係作り」いわゆる生活綴り方についての序。メアリーさん等の生活綴り方研究の紹介。
4.大学院生で中学校の非常勤講師をしているS君が来室。数時間にわたって談笑。「座らせることで精一杯でいる友人教師の話を聞くと、ぼくなど天国。」という語りの中に、落ち着いて「学問」を伝える仕事としての教師に誇りを持っていることを感じることが出来る。「なに、ぼくの授業なども、座らせることで精一杯ですねぇ。」「すいません、わが後輩たち。」「しかし、何だって、みんな同質の者同士つるむんだろうね。そしてその土塁の中で内職とやらをやっているから。先週注意したから今週はどうかと思ったら、ちゃんと別の者がやっている。ぼくの声は届いていないわけですな。まさに座らせることで精一杯。」「グループ活動だから、自己管理が出来るはずですけどね。ぼくたちはそうでしたから。」「いや、そうなっていった、だろ。」「すみません。」
 その他、会話はあれこれとページを捲った。