祭りの後の日

 大学祭が昨日で終わり、今日は後片付けに忙しい学内光景。
 昨日、拙著『知的障害教育の開拓者セガンー孤立から社会化への探究』(新日本出版社)の第2回合評会を開いていただいた。副題「孤立から社会化へ」が議論のテーマ。「社会化」をどう定義するのか。拙著では十分に定義し切れていないことを思い知らされたが、それもそのはず、ぼく自身の意識下には「孤立」が強くあったし、今もなおある。ぼくのようで用意したのは「近代」論を読み解く時の「自立」とは何か、ということ。昨今、孤食だの、孤育だのの社会問題が取り上げられているが、ぼく自身のこれまでの人生の中で常につきまとってきた問題は「近代とは個人が孤人となる負の遺産を常に持ち続けているということ。しかし、正の遺産である共食(トモグイではないぞ!)、共生など、共同化を求めてきているしその可能性も強めてきている、その可能性を日々の生活の中でどのように構築し強化していくかを「学習主体形成論」として実践的理論的に構築していく、という「自立」論を探究してきた。その現在の局面がセガン研究なのだ。
 今日から直接素材としての「セガン」を脇に置く生活となる。