訃報に接す

 先ほど届いたメールにある人が亡くなったという知らせが綴られていた。
 ある人とは品田義国さん。ぼくがセガンに関わって報告した昨年の秋の「ことばと教育の会」という研究会で初めてお目にかかり、その後数度の手紙の往来をさせていただいた。日本の学校制度・現実を鋭い批判の目で見つめ、かつ創造的実践を自らが「お天気教室」という名の塾で展開されていた。4月3日、肝臓癌でご逝去とのこと。
 品田さんから多くの著書、論文をいただいたが、ぼくからお返しするものが少なく、フレネ教育関係と「カウンセリング」実践記録とをお送りしたところ、「先生よりいただいた資料のなかで、もっとも感動し、共感したのは「「いじめ」ーある訪問相談員の記録(原題:人として認められたい)」という実践記録です。感動感動、いたる所に線を引きながら、読みました。」との感想をいただいた。品田さんの塾には学校でいじめられてボロボロになっている子どもたちが少なくないとか。そうした子どもたちと重ねてお読み下さったのだろう。
 「お天気教室」は志摩陽伍先生の教え子が引き継がれるとのこと。品田の魂と方法とは次代に受け継がれていく。すばらしい宝を残された。
合掌。