これが仕事なのだけど…

 6時起床。7時半自宅を出る。それまでは今週の授業の準備。9時研究室到着。今日一日のスケジュール確認、授業準備。10時30分、教育基礎の教室へ。10時40分授業開始。前時の復習として「往来物」に関する資料と説明。個々の生活に応じた学びの広がりはいったい私たちに何を教えているのか?この生活を外的に規定しそれに応じた「教育」をシステム化するようになった「近代」との違いは?もう一点、日本の共同体はヨーロッパ的なエンクロージャーではないという特徴が「生活」観の柔軟性と学習の柔軟性とを生み出していく。それをぶっ壊したのが「西洋」的「近代化」。授業はいよいよ「近代教育」へ。福沢「学問のすすめ」から読み取ることができるモノ。ぼくなりの皮肉を込めた表現で言えば「頭」だけを人間的価値とする。「首から下」には今もなお、「人格」がないがごとし。原発汚染処理の問題を事例に。授業終了後直ちにランチ会議、引き続き教室会議、そして教授会。教授会の後は同僚と一献傾け、将来設計と現実の学生指導の課題認識。かなり危機感を持っていることで共通認識。「教師という仕事は無駄をいっぱい溜め込み、必要と対象に応じて選び出す、そのような学力が求められる、それは知識ではなく智恵だ。」というぼくの声は、しっかりと酔っ払った同僚に届いているはずである。帰宅午後11時。