おねえさん落ち込む、馬鹿鶴顎肉に凝る

 このブログに登場していただいた職場の新人同僚の「おねえさん」がしくじりをしたとかで、大いに落ち込んでおられた。今ちょうどぼくは講義で「過ちを食べて太る」ということを声を大きくして語っている。かく言うぼくも過ちを犯したようで、学生が来室し、大粒の涙を流した。ちょっと誤解がある表現だなぁ。主犯はぼく、被害者は学生。あれ?これじゃ、もっと誤解を生むぞ。・・・というわけで、すまぬすまぬと、馬鹿鶴は学生に頭を下げ続けて、退室願ったのだった。ぼくはもうこれ以上太りたくはない、痩せる思いがこうじて実際に痩せた方がいいと思っている。だが、発達論では、「過ちを食べて太る」のだ、人間は。
 こういうときは食に癒しを求めるのがいい。ご先祖様はそう言った…かどうかは分からないが、ぼくはだいたいそういう行動に走る。「おねえさん」を誘って、御徒町の吉池に赴いた。

 おねえさんは筋子一腹購入。自分で解してイクラ醤油漬けになさるのだとか。エエイッ!と作業中に握りつぶさないように。
 馬鹿鶴は…なんか変わったものない?このアワビの肝など久しぶりだけどなぁ…、プラスマイナスドライバーのような「角」を持つ赤ホヤなんかも魅力的だなぁ…ちょい待ち!あのグロテスクな形状のものは何だ?おお、マグロの顎肉!やったね。それにしよう。それにしても、馬鹿鶴は、マグロは頬肉だの目玉だの、ろくでもない部品を好物とするのです。もちろんトロなども大好物でござんす。
 写真はマグロ顎肉の調理用下ごしらえ中。準備中にネコたちに襲われ、身の危険を覚えましたが、何とか大半は無事に冷蔵庫で仕込み中であります。
 明日はこの一片を落ち込み回避中であろう「おねえさん」に、「お昼ご飯の一品にどうぞ」とプレゼントをする予定であります。もちろん、いいえ、大トロなら喜んでいただきますわ、とお断りになるであろう、なのですがね。「わたくしは、やはり、間違いを犯したら太るというのはイヤでございます。過ちをすれば食に逃避する、当然太る。そういう公式を当てはめないでね。」と「おねえさん」はおっしゃるのだろう。馬鹿鶴はやっぱり馬鹿です、ねぇ。ハイ。
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