第一回セガン学習会

 11月5日午後2時半から5時まで、「セガン学習会」第一回を開催した。報告者:川口幸宏。報告内容:①「セガン研究」をめぐって、②セガン生誕の地クラムシーをめぐる歴史文化ーとりわけ「筏師」について―「子ども期」の問題、②中世城郭都市クラムシーという土地の写真案内。報告→質疑→応答。
 【参会者から出された意見】川口の著書題名『知的障害教育の開拓者セガン―孤立から社会化への探究』は、川口の「セガン研究」の意図が副題になってはいるものの、主題が読者対象を限定してしまっているばかりか、その限定された読者の読書期待には応じない書物となっている。本質は、「セガン」を軸にしたフランス社会史研究であり、「セガン」に特定した自立論である。今後「セガン」研究を継続するとするならば、例えば、、クラムシーを舞台とする「筏師」、「孤児養育」等に強い光を当てて論述する必要があろう。
 素晴らしき批判者と出会い、無上の喜びを覚えた一時であった。学習会後のイタリアレストランでいただいた赤ワインの美味しかったこと。
 次回は2月末の土曜日。「セガン学習会」第2回はセガンの青年期形成に焦点を当て、当時のエリート中等教育や「革命」の意味を探る予定。