信じられない光景だが事実なのだ

 担当授業は資格取得に関わるが卒業要件には関わらない。何としても教師になりたいという学生もいれば、自分の意志など微塵も持たない学生もいる。いい意味での玉石混淆になることを期待し、それなりに授業に力を注ぐ。複数のクラスで、現在、ペアないしは3人の共同作業が進行中である。
 教室での共同作業なのだからそれなりに作業道具は必要であることは言うまでもないだろう。例えば鉛筆とかノートとか・・。ところがである、そういう道具は一切机上に出さず、高級そうなコートは机上に置き、具体的作業は他者に任せている強の女がいる。昨年度とても気になった学生だが、今年もやってくれております。
 今までそう生きてきたのだからそうなのだろう。そしてこれからもそうなのだろう。そういう人間が生き残ることができるのが日本の大学。厳しく注意したけれど(「筆記用具ぐらいは机に出しなさい!」)、作業道具を端から使う気のない人間故、この𠮟咤もまったく有効ではないと判断する。判断するけれども𠮟咤せざるを得ない。