さあ、明日から新しい年だ

 『セガン研究報』が届いた。立派な作りになり、とても嬉しい。写真もきれい。いろんな人に見ていただきたい思いが強い。『セガン』が生みだした教具の具体(写真)を始め、「セガン」がその半生を送ったフランスの街、建物などの写真もお目にかけたい。カラーがここまできれいに印刷されるとは思ってもいなかっただけに、今日一日、まるでお正月を迎えたような気分だ。そうそう、研究の新出発を具体化しなくちゃね。研究報完成を祝った夕食会の席で、姫さまから、再度「運河、薪材、棄て児をテーマにしたエッセイを」と強く薦められた。フランス革命前の問題に焦点を当てれば、パリの運河は建築途中だから、テーマそのものを満たすのは難しいけれど、問題の切り口として「運河」はいいな、と思う。とうとう社会史研究に入り込みそうだ。それがぼくの本当にしたいと思い続けてきた研究なんだなぁ。資史料を読みこなせるかどうかは別の問題として。
 午後、名古屋市立大学大学院生がホール・ランゲージ研究について来訪。埼玉大学から和歌山大学への移行期の研究だけに、相当苦労した思い出がある。翻訳物も出しアメリカのホール・ランゲージ教育運動のルポ的紹介も綴った立場として、「逃げる」わけにはいかないと思いつつ、「そんなことを書いておりましたか。」と、「自分発見」に驚く始末。ただ、研究を進めるにあたって助力は惜しまない旨を返事した。
 エミールゼミはそんなこんなで研究室が落ち着かなく、次回の開催の確認と近況交流。次回は24日午後1時から。夕食は供にする、という長丁場で。
 明日はレポート(作品)提出。「セガン研究報」執筆者に郵送準備。