・・・・え?・・・そうなんだ。

シーン1 数日前
(ぼく)「君の誕生祝いと還暦祝いと退職祝いでちょっと高級な品を買いに行きたいんだけど、いっしょに行けますか?」(細君)「・・・ちょっと、他に・・・」(ぼく)「分かりました。またそのうちということで。」
シーン2 今朝
(上娘)「おとうさん、イアンたちとお昼食べに行くんだけど、いっしょに行く?」(ぼく)「…久しぶりにイアンたちの顔を見ましょうか。行きます。」(上娘)「11時半に待ち合わせだからね。」(ぼく)「了解しました。」
シーン3 続き
(ぼく)「速く歩くのがつらいから、先に出て駅で待ってますね。」 …駅の階段から上ってきたのは間違いなく細君と上娘。あれ?途中まで道連れなのかな?…イアンたちと待ち合わせのところまで一緒。さすがに鈍いぼくでも、細君が皆と一緒に昼食を摂る、ということは分かった。うーん、いつもそれぞれが別行動を当たり前のこととしていたから、ぼくへの昼食誘いの判断はぎりぎりまでしなかったんだな。了解!
シーン4 続・続き
昼食会場はディズニーシーのホテル。韓国料理バイキング。比較的若い家族連れで賑わっていた。ぼくはバイキング料理は好まないけれど、下娘・イアン夫婦+幼子2人、+、「ジジ」「ママちゃん」「メメちゃん」家族3人の計7人ともなれば、やはりバイキングがよろしかろう・・・って、下娘がすべて手配してあった。ただしぼくの分は追加。
シーン5 続・続・続き
食事があらかた終わった頃、ウエイトレスが線香のようなろうそくが立った小さなケーキを持って我らがテーブルにやってきた。え?なに?誕生祝い?あれまー。ウエイトレスが他のテーブルのお客さん方にも聞こえるように、「こちらのテーブルのお客様が誕生日でございます。皆様方でお祝いをして差し上げて下さいますよう。」と。ハッピバースデーテューユー♪ ろうそくの火はなかなか消えず、細君、何度も息を吸い込みはき出していた。(ぼく)「あらぁ、肺活量が無くなったのね。還暦だからね。まさに赤ちゃんに戻りましたね。結構結構。今日から人生再出発!」 アホな声掛け。イアン「ホワット?カンレキ?」 西洋文化の方には分かりませんね。下娘が「形式的に」説明しておりました。ン、フーン。周りのテーブルからも拍手をいただき、細君、大照れでした。・・・ちょっとー、オレ、カンレキ祝い、してもらわなかったけどな―。二人の孫はディズニーアニメに夢中で、大人の相手などする気もないようでした。なかなかなもの。
シーン6 結論
「ちょっと豪華な祝いの品」の注文は、カルガモみたいな名前のブランド・バッグだそうだけど、そのうちに買いに行きます。
追記
 「ジジ、また新幹線に乗りたい。」 唯一、上孫がぼくに掛けた声。2年前の夏、問題行動が多いと学校から言われ、生活習慣等々を改善すべく、ぼくと二人で伊勢・志摩旅行をした。その当時は、二人とも、地獄の旅行だったと感じていたはずだが、今やよき思い出に変容したのか。ジジはまだ地獄の思い出じゃがのう。