頭抱え込み…

 S先生に電話を入れる。『セガン研究報』が届いたかどうかの確認のため。「立派な出来ですね。素晴らしい。昨夜全部読みました。それぞれの論文も書評もいいです。セガン研究の新しい姿を予感します。」若手研究者のモンテッソーリ教具とセガン教具の比較研究論稿にも賞賛を送って下さった。その旨をメールでお知らせした。大いに励みになることだろう。
 話はやはり、セガン生誕200周年記念シンポジウムに及ぶ。
 我が国で開催されるシンポジウムにはぼくは参加・登壇を断ると申し出たことに対して、強く慰留された。押し問答。・・・こればかりは拒否し続けるぞ。
 クラムシーでのシンポジウムはS先生お一人が壇上に登るべきだというぼくの言い分に対し「ぼく一人が登壇するというのだったらクラムシーには行きません。ぜったい行かない。川口さんの世界的研究を語らない必然性はない」とおっしゃる。向こうの依頼主題に従うべきだと強く抗弁するが、ぜったい行かないと引き下がらないので、「1.我が国のセガンの実践的・理論的受容期、2.我が国におけるセガン研究の展開期、3.新たな課題の3柱で、1,2,をS先生が、3,をぼくが報告する」ということで合意点を探った。
 しかし、最も大きな問題は通訳。少し時をかけて解決しなければならない。