来客・会議その他

 ○教室会議、教授会
 ○今日は和歌山と北海道から来客がありました。研究と教育を生業とする同業者。和歌山からの来客は中村さんとぼくとご一緒に、ぼくの部屋で昼食談議。北海道からの来客はぼくの30代40代の頃の研究を話題にされかかったので、少し困りました。がんばった時と失意のどん底の時と、両極だったので。このお二人、まったく接点はないのだけれど、パリに行かれるとのこと。我が研究室、ついぞ無かったフランス・パリ話題。
 ○S先生から、10月のセガン生誕200周年記念、都合でどうしても参加できなくなった、残念、との葉書が届いた。ぼくが日本のセガン研究を代表して喋ることになる。あっちこっちから厳しいお叱りをいただくことだろう。「おまえに資格があるのか。何年セガンをやっているというのだ。」クラムシー科学芸術協会から与えられているテーマは「セガンの日本に与えた影響」。ぼくの研究テーマとは異なるが、クラムシーからすればいわゆる「村興し」の事業としてのセガン生誕200周年記念国際シンポジウム、おらが村が生んだセガン先生がどれほど世界的に有名なのかを、広く知らしめたい、というところ。
 ☆久しぶりに家族全員(人間3人)が揃って夕餉のテーブルを囲んだ。あっちこっちで、その周りを猫たちが囲んでいる。猫たちには夕ご飯をやったから我々の食事が狙われることはないはずである。ところが、10匹の猫たちは互いに牽制し合い、食事時はほとんど野性、いや野獣に戻る。なかでも、マヌは凶暴だ。隙あらばと、眼がランラン。ふと気を緩めると、さっとツメを立てた右腕が飛んでくる。下手をすると、こちらの肉体に深い傷が残されることになる。
 「そんなに悪さするなら、家を出て行きなさいっ!・・・・なんて言うと、あなたが出て行ったら?と言われるんだろうな。」(ぼく)
 「ちがうよ。裏口、開けてあるからね、そっちから入ってくるのよ、とお母さんは言うね。」(上娘)
 細君は傍らでクククと笑っている。「子どもは叱るだけではダメ、逃げ口も用意してやんなきゃね。」うーん、我が教育分野の格言ではあるが…。