大学者を囲んで

 我が国を代表するだけではなく世界の舞台で活躍しておられる大教育学者をお迎えして飲み会。といいつつ、彼はぼくの大学の10歳ほど後輩にあたる故、ちょっと威張ったぼくでした。
 過日、彼に差し上げたセガン研究の寸評をいただいた。「まだ半分しか読んでいないので、ごめんなさい。でも、すごいですね。見事な実証性を持った研究で感嘆しています。」と評価を下さった。彼は清水寛編著『セガン 知的障害教育・福祉の源流』(全4巻、日本図書センター、2004年)の推薦者。名前を貸しているだけではなく内容に触れて推薦文を書いている。そういう立場から、「清水方法論を超克していますね。」との言葉は、たいそうありがたいものだ。
 飲み会の後、S教授に誘われ彼とぼくと3人で、池袋西口の沖縄料理店へ。沖縄そばをいただいた。S教授は、しきりに、「ね、おいしいでしょ」と同意を求めてきた。ハイ、おいしゅうございました。今度はひっそりとまいります。
 卒業生のM君来訪。卒業してちょうど一年経つので、ご挨拶にまいりました、と。律儀さは相変わらずだが、顔つきはすっかり逞しくなった。非常勤講師として私立高校でがんばっている、その実践ぶりなども話してくれた。いい教師振りだ、教科書の解説屋ではない。「今年こそ常勤雇用になるよう、がんばります。」という彼に、しっかりとエールを送った。
○クラムシーに手紙。清水寛先生が参加できなくなったので、川口1人が報告者となること、研究旅行の一環として位置づけていること、などを綴った。