授業はドラマ

 「道徳教育の研究」、グループで脚本を作り自らがそれを演ずる。今週からいよいよ学生「ドラマ」が始まる。今週から全3回。中学校の道徳の時間という条件設定だからおのずと「らしさ」の問題がついて回ってしまう。その「つまらないさ」をどう克服し、「生きる力」を読み取るようなものに迫るか、学生たちの形象力、演出力が楽しみ。
 第1週を終えて、この取り組みは、学生にとって新鮮であったようだし、苦労してセリフを覚えた跡もうかがえる。いくつかのグループに強い違和感を覚えるのもないわけではないが(例:26歳女性3人の結婚話。例の「自粛」問題に絡めたストーリー)、単なる「言葉回し」としてのセリフドラマを克服しようとするグループも見られた。大学教師として30数年生活してきたが、この「実践」は初めての取り組み。何かしら、「新しい」教育課題を見いだせるような思いもある。