(承前)ジャマイカの言語

 幼少期の言語体験は是非訳出したいものだと思う。この論文の概要は以下のweb-adressで知ることができる。
http://jamaica.kdid.org/groups/eduexchange-collaboration-or-collision-tale-two-languages-jamaican-creole-and-jamaican-stan-5
博士論文の題目は『西インド諸島ジャマイカの田舎の、とある小学校マウント・ウインストン校のスペイン語なまりのジャマイカ語(JC)を話す生徒たちに関する研究:「何だって間違ったしゃべりをするんだい?」』というところか?ジャマイカン・パトアス'Wah Yu Sey Miss?'の訳義はこれでいいのか、調べなければならないけれど。同書はこのような始まり内容を持つ・・・
「・・・生粋のジャマイカ人として、私は、コミュニケーションツールとして、もっぱら「mother tongue母語」を用いて成長した。家庭では、家族や友人と、native language母語で、触れ合いを楽しんだ。間違いなく、私は、言葉の使用者の位置にいたのである。
 スペイン語訛は我が家と、1950年代後半に我々が住んでいた小さなコミュニティで話されていた唯一の言葉であった。母、4人の兄弟、祖母、姪たち、甥たち、親族、友人、近隣の人たちに囲まれて育ったが、幸せで楽しい面々であったことを覚えている。家族の面々が、おしゃべりをしたり、冗談を言ったり、大声をあげて笑ったりした時のことを思い出す。次はその時の状況を示したものである。
  概要#1 「Yu too chatty chatty」
身内#1: Gal a wey yu a com from bex so? Draaw up yum out, gi mi pas.
身内#2: Mi waah blue boot fi go a cow marning prayer.
身内#3: Or fi clim up eleven tep?
身内#1: A wah yu du now?
身内#2: Mi put mi foot inna mi mout.
身内#1: Agaain! Yu too chatty chatty man.
身内#3: Satan frade a yu.
身内#1: Yu wi ha fi mek a hel fi yu sef.
身内#3: Sh mek heer a redy an inna it.
・・・・・」

研究フィールドは上の地図青い部分TRELAMNY。
 残念ながらこの地域を訪問したことがない。直ぐ東南隣の地域Frankfieldがぼくのフィールド。「ジャマイカ中央山岳地帯の子ども・教育」(学習院大学文学部『教育学・教育実践論叢 2012』2012年4月、所収エッセイ)