元祖ゲテモノ喰いの来訪

 昼過ぎ、貴婦人と昼食を食べながら、あれこれと情報交換をしているところに、ひょこっと顔を出した男性。スーツとコートがよく似合う。「おやっ!」「こんにちは。お邪魔します。」 相変わらずひょうひょうとした口調ながら、親愛の情が伝わってくる。池袋まで校務できましたので、お昼休みの時間を利用して、ご挨拶に伺いました、という。彼は、ぼくの著書『知的障害教育の開拓者セガン−孤立から社会化への探究』(新日本出版社、2010年)の良き読者である。生物を専攻していた彼は現在中等学校教師。疲れ切った顔はしていないので、子どもや同僚とちゃんと向かい合っているのだろう。『昨日ね、理学部男子学生がぼくのことを愛しているといっていた、という情報が伝わってきましたよ。』『へへー、そうですか。ぼくも愛してますよ。』
 ゆったりと会話を楽しむのは12月に入ってからと約して、分かれた。埼玉しかり、和歌山しかり、そしてここしかり。いい学生と出会う人生であると、つくづく思う。
◎生徒指導の研究水曜日の感想が届きつつある。その中で、「教師主導型でありながら学生参加であり、学生が道筋を自ら発見していくという授業に、感嘆しています。」との一文があった。ありがたいお褒めだと受けとめておきたい。
◎5限から9時まで、視覚障害者3人の放談ゼミ。女子学生、貴婦人の参加を得て賑やかに賑やかに。