上海蟹

 昨夜は、ほぼ一年振りに神田に。数年前ネットで見つけた上海蟹を食べさせる中華料理のお店に出かけた。
 こういう日本語を使うといかにもぼくに主体性がありそうだけれど、ぼくの主体性は、ただただ、上海蟹が食べたい、おいしいと世間様は言うではないか、オレは食ったことがない、という思いを心内に増大させ、それを貴婦人に外言するだけ。貴婦人がさっそく、ネットを駆使して探して下さったのが今日訪問したお店というわけ。今日で4回目になるのかしら?年に1度の訪問しかしないから、4年目というわけですよね。確か横浜中華街で上海蟹を食べた時のまずさったらありゃしなくて(これは一昨年かな。昨年の横浜中華街でのリベンジ上海蟹はおいしかったッス)、「お口直し」を今日の店でした次第。これまでは昼間の訪問だったけれど、今日は初めての夜、しかも姫さまもご一緒、つまり、ぼくの「セガン研究」の支柱2本柱とご一緒。幸せな気分であります。

 このお店は身をほぐしてくれます。だから、ワイワイ言いながら、老酒をグビッとやりながら(ぼくと姫さまはチビッとね。姫さま曰く「先生は私と同じで弱いんだから!グビッとやらないのっ!」、同じく曰く「ヨッパってホームで寝込んでも捨ててきますからねっ!」)、ほぐし肉を「おいしいですねぇ、また来ましょう」など食が進む会話をし、あれこれ世間話に花を咲かせ、コースをペロッと平らげた3人でした。
 テーブル(街中の中華食堂タイプのテーブル.そうそう、このお店、神田界隈に働く人びとの「食堂」的な存在なのです。だから、安い、美味い、なのです。)に立てかけられていた「スッポン料理」のメニューを眺めながら、姫さま「お肌つるっつるっ、精力増進…」、貴婦人「薬膳料理だから少しクセがあります、ですって」と、興味津々の言葉を口に出しました。年内にもう一度この店に来ることになりそうです。
 楽しい夕餉の時を過ごしました。