一日遅れの誕生祝いとその席でのこと

 日中はフランス語と悪戦苦闘。クラムシーよりさらに奥地へと地理は進む。まったく知識がないので地名らしきものが出てきてもすぐに確定できず。googleなどを当てにするとよいとのお知恵を貴婦人からいただき、とても有り難かった。
 夜、一日遅れの、細君の誕生祝いを北千住で。小さな子ども連れ故、スパゲッティーやらハンバーグやら。ぼくのあまり好きではない食べ物。席上、善から夏の計画について、改めて提案が出された。
善「夏にさ、北海道行くって言ったけど、止めにして、伊勢にしよう!」
僕「うん。今、飛行機が怖いものな。」
善「2週間行きたい。」
僕「ちょい待て。それじゃ長すぎるぞ、君。」
 ぼくの頭の中は3泊4日の旅程しかなかったから、予算から時程から何から何まで計算し直さなきゃならんじゃないか。
善「じゃあ、1週間でいい。」
僕「うーん。」
 3年前の夏の旅を再現したいらしい。
 ホテルのプライベートビーチでの魚つかみ遊び(結局一尾もつかめず、ホテルマンがこそっとかごに入れてくれた。それを、彼は、自分で捕まえた気になっている。)
 イルカ島でのお遊び(これも、自分の思うような見学ができなくて相当ひねくれてぼくを怒らせた。にもかかわらず、とても楽しかった、という。)
 などなど。
 彼の頭の中はどのような記憶回路が出来上がっているのだろうか、と思うのだが…。
 今年は神宮の20年遷宮にあたるので、うまく事が運びますかどうか。とにかく動き出すしかない。