3度目のアホ

 午前中、クラムシーガイド作成。
 11時自宅を出、東京ペスタロッチ祭に向かう。「エミールだから神楽坂」。飯田橋東西線に乗り換え神楽坂まで。身体のことを考えて地下鉄を選んだのだけれど、こんなに階段が多くて距離が長い乗り換えだっけ?これなら徒歩を選ぶべきだったと、ゼーゼー言いながら目的地へ。・・・えっと、違うやン、これ、エミールやないで・・・。会場案内をプリントしていなかったので研究室へ。いただいた案内文でしっかり確認。麹町「エデュカス」という名の共済会館。えっと、ここ、ぼくの本の出版記念会を開いてもらったところだよね、いんや、それよりもっと前にも、何かの集まりで来てるで…それにしても、同じ間違いしてるな、しかも3回も、ほんま、アホ。
 1時間半の遅刻で研究会室に入る。小さな部屋、一杯。20人ほどの参加者、きわめて高齢な集団。あとで聞いたら平均年齢70歳だそうで、「あ、オレ、平均年齢をちょっぴり下げる存在」。それだけに議論には「記憶」と「こだわり」と強弱差激しいトーンのしゃべくり、がまじる。「記憶」については、はあ、そうですか、と、当事者じゃないからただお説を承り、「こだわり」は、あ、この人のアイデンティティの一部なのね、オレのこだわりなんて単なる思いつきでしかないから話に割って入るのは失礼だ、話の強弱トーンは補聴器ボリュームの操作に追われ苛立ち、途中で補聴器を外した。つまり、「聞くことを放棄」した。
 ・・・というような人も確かにいましたけれど、おおむね聞き耳をたてるにふさわしい内容であり、自己内討議を繰り返すに喜ばしい話題提供でした。何せ、こうした研究会は実に久しぶり故、正直なところ、ついていくのが関の山、というところとでした。
 中野光先生はじめ西口敏治先生、古沢常雄先生、本田功先生、小川修一先生とはちゃんとご挨拶を交わすことができました。既知の人で、あんたとは目を合わせるのが嫌なのよね−、という雰囲気の人には、お声をかけず、近寄ることも致しませんでした。
 ぼくらしい場面。懇親会の席で。西口先生が「川口さん、悪口言っているよ、この辺」と笑いながら言われたので、ぼくは、「初見の方が悪口言われているのだとしたら私は絶対許しません。人格のことを何もご存じないのですから。」と声を強めて、「この辺」(初めてお目に掛かる方々)をにらんだ。もちろん、場は、シーン。いい年こいて、子どものいじめとおんなじことやってんだもんね。あ、子どもさん、ごめんなさい。