「始動プロジェクト」会議

 午後2時から、来年度つまり4月から発足する「教育学科」専任教員がほぼ全員集まり、新学年をどう向かえ、どう具体的に運用するかを、協議。といっても、ぼくが何を具体的にどうするかは、退職前年ということから、当然のことから何もない。配布用資料の誤り、表現不統一など、施設・設備の弱者使用方についての課題など、申し述べたのみ。
 夜はやるき茶屋にて「飲み会」。といっても会議の延長のようなものだから、ぼくは例によって酒を飲まず、皆さん方のお考えを拝聴していた。
 そのお開きの後、5人でル・モン・サン=ミッシェルでワインをたしなむ。この時はぼくもいただいた。赤ワイン、なかなかおいしいものですね。その席で新任の先生から「川口は教育学科にどのような願いを持っているのか、大学教員としてどのような希望を持っているのか」と訊ねられたので、「いやもう、去りゆく身ですから、願いも希望もございませんよ」とお答えした。しかし、「教育学科設立の最初の頃はどうだったのか、どのような希望・願いを持って教育学科設置を提案なさったのか。」と真摯なお尋ねがあったので、「教育系大学教員として常に願ってきたことは、研究と教育の統一という大きな願いの元に、教員養成と教育研究とを統一させたいということです。しかし、教職課程での私の実態は、教育研究と教員養成とは一致しておらず、この点が苦しみでもあったから、教育学科では是非両者の統一によって、教員も学生も意欲的に研究し学び語り合えるようにしたいと思っていました。しかし、今後のことはこれからの方々が決めることなので、私が申し上げることはありません。」とお答えした。「やっとお答えいただきました。ありがとうございました。私も同じ希望と願いを持っています。」とのご返事をいただいた。いい学科に育っていくことを心より願っている。
◎帰宅途中Nさんからメール。ぼくだったらどん底に落ち込んで何もやる気が起こらず周りに当たり散らしているに違いない境遇下にあって、ぼくがひとことした助言、「学力はあるものではなく培っていくものです。」を「努力しなさいということですか?」と返信、現実に歯を食いしばって可能性にチャレンジしている具体的な様子を伝えてくれた。その努力、実りますように。素敵なお嬢さんだなぁ、やっぱり。
◎久しぶりにスープカレー。商品名は「チゲカレー」。