きわめて不快

 授業で「オピニオン集」というのを発行している。毎時の講義に関わって受講生の自由意志でぼくのところに「オピニオン」をメールで送る。「オピニオン」を授業で「公開」する時に、実名か匿名かを問うが、今のところ実名許諾は1名のみ。当人が名前を出したくないというのを無理強いすることはしないけれど、メールでぼくのところに送信されてくる「オピニオン」は僕の指導材料である。従って、最低実名、望ましいのは所属、学年を明記することは前提である。それが「K.K.と申します」とやたら気取った匿名オピニオンが届けられた。とうとうここまで来たか、という感じで、きわめて不快感を覚えた。
 そこまで「自分隠し」をして、今後の人生、どう生きていくんだよ。この授業は「道徳教育の研究A」。何を学んでいるのかね。文字記号の羅列でここのところ「経験」が語られはじめているから、それに便乗して「オピニオン」提出ということなのだろうけれどね。
 いろいろと楽しい半日ではあったけれど、この「K.K.と申します」という主の「オピニオン」で1日の全てがふっとんでしまった。当然「オピニオン集」には掲載しない。