猫たちと留守番

 細君も上娘も、下娘家族の「マザー牧場」行きに相乗りしたため、今日から三日間、猫の面倒見を担当することになった。今日日中は、猫たち寝てばかりいて、面倒見をする必要は何もないため、原稿書きに専念。第1部のリライト。セガンが発話法を学んだのはセゴワンだとセガン自身が書いているが、セゴワンは婦人病の医学博士。絶対セガンが虚偽記録をしていると思い、別の人物を求めて調査。パリの聾唖学校ではなく、ナンシーの聾唖教育施設だと断定。1846年著書にかなり詳しい記述を見ることができるため。ジョセフ・ピロー。小学校内に聾唖教室を設立したのが1830年。後に独立した聾唖教育施設を設立。さらに白痴教育をも実践するようになった人。相当の力の持ち主。
 大阪の竹田さんから、清心セガン・モンテッソーリ研究グループの「障害児教育及び幼児教育における教具に関する研究―セガン・モンテッソーリ・心練教具の比較検討の試み―」『清心人文研究』第一七号、二〇一一年、をお送りいただいた。この人たちのセガン研究にはイカリを越えてアキレを覚えさせられる。拙著を注で紹介して下さっているのは有難いというべきなのだろうが、たんに「先行研究にあたりましたよ」というポーズのみでしかない。原史料をぼくは開示しているのだから、それにあたれば簡単なことなのに、当たりもしないで勝手なことをほざいている。少なくともセガン研究に対する姿勢はお粗末すぎる。