決別

 いろんな決別。一つはぼくの青年期との決別。とりわけ「ペスタロッチ」原著との決別。書き込みが多いため教育学科に移すことはできないと判断し、捨てることにした。あの悪戦苦闘のドイツ語の日々が懐かしい。語学の教室では完全に不適応、何とか時間をやり過ごしたけれど、一方でドイツ語は面白いと感じていた。独習。ペスタロッチだと辞書をほとんど使用せずに読めるようにはなったが、理解ができていたかどうか。大学院に進んで倉沢御大にペスタロッチ研究を停められ、それ以降は学習していない。
 二つは・・・・。書く必要もない。「研究室で1000円で売ってください。」 と、売れることなく(売る行為一切せず)置き留められていた冊子類を宅配でお送りする(お返しした) ・・・まあ、そういう世界と決別した、ということ。