礼状・続

承前
かといって、嘆いてはおりません。行動療法、作業療法そして言語治療を楽しみながら受けております。特に、行動療法士との会話はあたかも我が教育界で言う健康観察にも似て、自分史にも及ぶ会話がなされ、その中に私の研究が話題の中心になることも少なくありません。また、作業療法などを受けていて、その起源の語らいができるのも楽しいことです。先日はピネルなどという個人名を挟んで、短い会話を楽しみました。
また、「ゼガン教具」という名で知っているリハビリ機器などが並んでおり、それらを使って手足などの機能回復訓練を受けておりますと、セガンの記述するところがリアリティを持って理解できるのです。
これは清水寛さんに導かれたゼガン研究のおかげだと、感謝しているところです。
日々新しい発見があり機能回復の兆しあり、リハビリを楽しんでおります。こうしたとるに足りないつぶやきに耳を傾けて下さるあなた様がいらっしゃればこその、楽しみであると、篤く御礼申し上げます。